ワキガ治療が保険適用となる仕組み

ワキガは、脇の下の汗が独特のニオイを放つ症状のことで、日本における発症頻度は約10パーセントと言われています。70~80パーセントにも及ぶ欧米では個性の一つとして認識されているのですが、日本では残念ながらそのような価値観は未だに確立されておらず、忌避される傾向が強いのが現状です。

なお、ワキガの根本的な原因はアポクリン腺という汗腺から分泌される粘り気のある汗です。これは、元々はフェロモンとして機能していたと考えられており、思春期以降に分泌量が増加します。つまり、ワキガは多感な時期に発症するということで、周囲から心無い言葉をかけられてしまい、精神的に深刻なダメージを受けてしまうというケースも少なくはありません。

このような状況を改善するために、医療機関でもワキガ治療が行われています。特に、ニオイが強い場合は腋臭症という疾患として取り扱われており、保険適用となるので金銭的な負担は少なくて済みます。ちなみに、保険適用となる基準は厳密には規定されておらず、担当のドクターの判断により決定されます。これは、ニオイの強さを数値化するのは難しいためで、同じレベルのワキガであっても保険適用される場合もあればされない場合もあります。

なお、保険適用によるワキガ治療にかかる費用は両脇で4万円~6万円程度です。その内容はというと、脇の下をメスで切り開き、根本原因のアポクリン腺を全て除去するというものです。これにより、アポクリン腺が再生されない限りは、ニオイの悩みから完全に解放されるということになります。

ただし、この手術療法には傷跡が残るというデメリットがあるので、あえて別の方法を選択する人も少なくはありません。特に、近年注目を集めているのがレーザーによるワキガ治療で、外部からアポクリン腺を破壊するという内容です。手術療法のように完全に解消することは出来ませんが、傷跡が残らないうえに短時間で完了します。ちなみに、このレーザーによるワキガ治療は自由診療に分類されており、クリニックにより料金には違いがあります。