超音波を用いたワキガの治療方法とは

ワキガの治療方法は、症状の程度によっても様々な方法が用いられます。軽度の場合には、塗り薬や飲み薬でもにおいを軽減することができますが、中度から重度の場合には手術も視野に入れることになります。
ワキガの手術を行う場合には、脇の下の部分を切開して裏返し、においのもととなるアポクリン腺を目視しながら一つずつ取り除いていく方法が一般的となっています。しかしこの方法の場合には、もちろん出血もあり、3センチから5センチほどの傷が一本残ることになります。また入院の必要はありませんが、傷口が落ち着くまでには1週間ほどガーゼをあてるなどの、術後のケアも必要となります。もう一つ吸引法とよばれるものもあります。これは脇の下に小さな穴をあけて、そこから細い管を通して、アポクリン腺や皮脂腺をかきだして吸引するという方法ですが、完全な除去は困難となっています。
そこで近年用いられている方法が、超音波を用いた治療方法です。脇に数ミリ程度の穴をあけて、そこから器具を挿入し、汗腺だけを破壊することができる超音波を発生させます。そして破壊された汗腺のみを吸引するという手術方法です。この方法をとった場合には、数ミリ程度の穴をあけるだけなので傷跡もほとんど残ることはないでしょう。またその日からすぐに腕を動かすこともでき、もちろん入院の必要もなく、日帰りで手術が可能となっています。通常の吸引法の場合には、かたすぎて吸引できなかった汗腺が残ってしまいますが、超音波を用いた方法であれば、事前に超音波を使って汗腺を破壊するため、吸引されやすく高い効果が得られる手術であるといえます。
しかしこの超音波を用いたワキガの治療方法は、保険の適用にはなりません。そのため高額な費用がかかったり、治療を受けることができる病院やクリニックを探す必要も出てきます。超音波を用いた方法であっても、完全に汗腺を取り除くことは難しいかもしれませんが、重度のワキガの場合でも、ある程度のにおいを軽減することができるでしょう。